お風呂の床や壁、排水口まわり・・・、いたるところに発生する「ピンク汚れ」。
この「ピンク汚れ」の正体ってご存知ですか?
その対策も合わせてご紹介します。
「ピンク汚れ」の正体は?
誰でも一度は見たことがあるお風呂の「ピンク汚れ」。
このヌメリのある汚れの正体はカビではなく、酵母「ロドトルラ」という菌なのです。
「ロドトルラ」ってどんなヤツなの?
この菌はストレス耐性が強く、浴室でも生き残りやすい特徴があります。汚れがピンクに見えるのは、なんと菌自体がピンク色だから!一定数以上になると目に見えるようになり、中には赤っぽく見えるものやオレンジっぽく見えるものもあります。
非常に繁殖力が強く、数日で目に見えるほどになってしまいます。お風呂に残った水分、石けんカスや皮脂などを栄養源としています。こするだけで一見落ちるのに、すぐにまた発生してしまうのは、菌自体が残っているためです。
人体への害は?日和見感染の危険性も!
この菌は様々な環境や人などから検出される、どこにでもいるありふれた菌です。日常生活で特に害はありません。
ただ日和見感染(普段なら病原性のない菌・ウイルスに、免疫力が低下した人が感染・発症すること)の報告もあるというから要注意!
「ピンク汚れ」の対策は?消毒用エタノール!
「ピンク汚れ」もカビも、基本的な予防策としてはエサとなる汚れをきちんと落とすことが最も大事です。ただ、「ピンク汚れ」の原因は菌なので、汚れだけでなく、その菌自体を落とす対策も必要です。「ロドトルラ」対策には消毒用エタノールが効果的です。消毒用エタノールは薬局などで購入できます。
1、エタノールを含ませたペーパータオルを赤いヌメヌメに10秒あてるだけでロドトルラは死滅。
2、さらにブラシにエタノールをかけ残りの赤い汚れ擦り落とす。
3、最後に水で洗い流す。
コッコロポイント
- まずはこまめなお掃除が大事
- 汚れの正体がわかれば対策もわかるね。 まずは菌の栄養となる石けんカスや皮脂などの汚れをこまめにお掃除することが大事だよ♪